『後悔しない日は無い』 |
あの事を後悔しない日は、一日とて無い…。 それは例えば眠れぬ夜。 熱っぽいまなざしや、屈託の無い笑顔や、低く響く声がふいに甦ってきては、奔流の如くに押し寄せて、いつしかその流れに身を任せるだけしか出来ない、そんな夜に。 「助けなければ良かった」 暗闇の中にぼんやりと浮かぶ白い天井を見つめ、一人つぶやく。 今になって、こんな想いをするくらいなら、あの時に見殺しにしていれば良かったのだ。そのまま放っておいたら助からない怪我だったのだから。 この手で人を殺めたことも、いくらでもある。 目の前で誰が死のうと興味も無い。 いつか自分も同じように道端で野垂れ死んだとしても構いはしない。 …その筈だった。 それなのに、目の前で消えようとしている命を見捨てられなかった。この男が存在しなくなってしまうことに耐えられなかった。 もう一度、明るく笑って欲しかった。 自分の名を呼んで欲しかった。 強く抱きしめて欲しかった。 それは今まで知らずにいた感情。 愛や恋などといった生易しいものではなく、おそらくは執着、と言う名の。 そして今日も、その鎖が自分を縛める。 この身から失われた四分の一の血と共に…。 |
ここまで読んで下さってありがとうございましたm(_
_)m
えーっとちょっとクサ過ぎるといいますか、 あざとすぎる所もありますが(苦笑)、 如月サンに関しては、このくらいやってもイイかなー、と。 この人については、思いっきり耽美で行きたいのです。 砂を吐くくらいに。 って、それのどこが耽美?(苦笑)。 2005.02.02 |