「ある時は別の顔」 つづき 


 



「…ああ、龍麻くん…」
葵が絶望の声を上げる。
しかし、そんなものが耳に入る男ではない。
まだ姿を見せない『敵』に延々と怒鳴り続けていた。
「オラァアア!この黄龍様を待たせるとはイイ度胸じゃねえか。
 出て来ねえのならこっちから行くぜェ。
 その代わり、てめえのピーッに俺様のピーッをぶち込んで、
 奥歯ガタガタ言わせてやるからなァ!!
 二度と使いモンにならねえようにしてやるぜェ、ケッケッケ」

…下品である。
しかもそこいらのケチなチンピラなど
裸足で逃げ出しそうなガラの悪さだった。
この男を前にしては、さっき京一に倒された奴らなんて、
天使のように清らかだろう。
すでに仲間たちも、危うきに近寄らず、とばかりに、
だいぶ離れたところから様子を伺っている。

「京一、どうにかならんのか、あの『黄龍様』は」
「んなこと言ったって、仕方がねえだろ。
 ああなっちゃ、オレにだって止められねえよ」
「でもさ、黄龍様は京一の言うことしか聞かないんだよ。
 そもそもきっかけだって京一なんだしさぁ」
「私からもお願いするわ。
 黄龍様にはお引取り頂いて、
 いつもの龍麻くんに戻ってもらいましょう」
「お前らなぁ。オレの気も知らねえで…」

彼らはこの目の前の凶暴な男を『黄龍様』と呼んで、
『龍麻』とは区別をしていた。
いや、『龍麻』と同一人物だ、などと思いたくもなかっただけであるが。
そもそも、『龍麻』には戦闘能力がない。
皆無といっていいほどに、ない。

もちろん、武道の経験はあるし、かなりの腕前も持っている。
が、それが発揮されるのは、
あくまでも『試合』『稽古』という場に於いてのみだ。
こうして身につけた力を無闇に振るうことなど、
考えもつかないのである。

むしろ、人よりも強い力を持っているからこそ、
日常生活ではそれを表に出すことを制御していた。
だから、あれほどまでに、
ぼんやりのんびりになってしまったのだろう。

しかしそれでも、『龍麻』の中には
確かに誰よりも大きな≪力≫が宿っている。
その力を吐き出すことが出来ずに、
ただひたすら溜め込んでしまった結果、
あのような『黄龍様』が生まれてしまったという訳だ。

『龍麻』としては、この力で誰かを傷つけることは出来ない。
それならば、『龍麻』じゃなければいいのだ、
と心が判断してしまったのだろう。
旧校舎にちょっと潜ったくらいでは発動しないが、
皆に危険が迫った時には、容赦なく『黄龍様』が現れた。
そして、特に京一の危機には、
必ずと言っていいほど出てくるのだった。

最初は京一も喜んでいた。
さすがに『黄龍様』のキャラクターに驚かされはしたものの、
『龍麻』が自分の身を案じてくれているのだ、と思えたから。
しかし、それも毎回毎回となってくると、話は違ってくる。
最近では、黄龍様が出てくる方が、
自分の身が危ないんじゃないか、という気がしてならなかった。
誰よりも油断できないのは、実は黄龍様に他ならなかった。


今も、京一はびくびくしている。
すでに腕の傷は葵に治してもらったので安心だが、
問題はそちらではない。
いつ黄龍様のご指名があるか、と怯えているのだ。
とはいえ、さしもの黄龍様も力を振るう相手が出てこないのでは、
本気を出せる筈もない。
痺れを切らせて、辺りの物を構わず叩き壊す、
という可能性も無きにしも非ずだったが…。

そして、その不安が的中しそうだった。
いきなり黄龍様が怒鳴り声を上げる。
「いい加減に出て来やがれッ!
 やるだけやっといて逃げる気か、このクサレ外道がァ!
 出て来ねえと、『秘拳・黄龍』喰らわせッぞ。
 容赦ァ、しねえからな!!」

「ひっ」
あまりの迫力に小蒔が首をすくめた。
「お、おい。こんな狭い場所で『秘拳・黄龍』など出されたら
 大変なことになるぞ」
醍醐がすがるように京一を見つめる。
「…オレにどうしろって言うんだよ」
ここまで来ても渋る京一に、葵たちは必死の説得を始めた。
「もう京一くんだけが頼りなの」
「お願いだよ、京一」
「頼む。あのまま黄龍様を放っても置けまい…」
「…でもよ…」

こうなってしまえば、止められる者は京一以外に存在しないのだ。
それも京一は嫌というほど知っている。
だからと言って、怖いものは怖い。
いくら京一とて、あの黄龍様は怖かった。
…それは仲間たちの抱いている恐怖とは別の意味で、なのだが。
しかし、そんなことを彼らは知らない。

ぐずぐずとする京一を見つめ、醍醐が大きな吐息をついた。
「仕方があるまい。恨むなよ、京一」
申し訳なさそうにつぶやき、
醍醐は京一の身体を思いっきり突き飛ばす。
京一は隠れていた場所から、ひとり放り出された形になった。
勢いあまって、地面に顔が激突する。
「痛てて…」
つぶやきながら、顔を上げると、
その目の前には当然ながら黄龍様の顔があった。

「よお、京一。楽しそうじゃねえか。何ヤってるんだ?」
「あ…、いや、その」
黄龍様の強いまなざしに気おされて、
京一はうまく言葉を発することすら出来ない。
しかし、目を逸らすことも出来ずに、ただひたすら、見つめ続けた。
ぺたりと地面にしゃがみ込んだままで。

すっかり金縛りにあってしまった京一を、
黄龍様はじっと見つめ返していたが、
おもむろにやわらかいまなざしに変貌した。
鋭い力を放っていた瞳が糸のように細められ、
口元もふわりと微笑みを形作る。
その姿は、顔のつくりだけを見たら、
『龍麻』の笑みと見間違えてしまいそうだった。

が、身にまとっている雰囲気がまるで違う。
それだけで、やはり別人だった。
ここにいるのは龍麻ではなく、黄龍様に他ならなかった。
同じ顔立ちである筈が、どうしてここまで別人になってしまうのだろう、
と感心するくらいに、彼らの放つ気配は違っていた。

きっと、龍麻が同じように微笑んだら、
辺りは春の陽だまりのように優しく、
皆の心をなごませてくれたことだろう。
しかし、黄龍様の微笑みは、京一はもとより、
隠れて眺めている仲間たちをも瞬時にして氷付けにした。

『く、来る…ッ』
京一はパニックを起こしながらも、
次に訪れるであろう事態に備えて、心を落ち着かせることにした。
そんなことは、決して出来る筈もなかったが。

「京一ィ」
どこか甘い声音で、黄龍様が呼ぶ。
京一は返事をすることも出来ない。
それに構わず、黄龍様はまた呼ばわった。
「なあ、京一ィ。来いよ、ここへ」

黄龍様は笑みを絶やすことなく、手まねきを始めた。
「お前の居場所はここだろうが、アァ?違うのか?」
黄龍様はそう言いながら、自分の背中を指差した。
「この俺様の後ろを任せられるのは、
 お前だけなんだよ、京一。分かってるだろ?」
黄龍様の声には、蕩けそうなほどの甘さと、
痺れるような毒が同居していた。

…そして、京一は陥落する。
いつも、こうして負けてしまう。
このまなざしと、声と、目を奪われずにはいられない輝きに。

自分は『龍麻』のことが好きなのだ、と思っている。
護ってやりたい。そばに居てやりたい。
ずっと、ずっと、龍麻が望む限り。
決して、『黄龍様』など自分には必要ではない。
…その筈だ。

が、それなのに、黄龍様に呼ばれると、拒絶できない。
心か、あるいは身体か。それとも魂か。
どこかは分からないが、
京一の意志には構わず、踏み込まれ、掴まれる。
そして、また京一はあっさりと絡め取られ、
黄龍様の手の内に堕ちて行くのだった…。


「イイ子だな、京一」
背中を合わせるように立って木刀を構える京一に、
黄龍様は低い声で囁く。
しかし、心穏やかではないのは京一だ。
敵に囲まれてでもいるならばともかく、
誰もいない裏路地で、黄龍様に背中を向けることが
どれほどに恐ろしいか。
今もねめつけるような、弄るような視線が、
頭のてっぺんからつま先まで這っていくのが分かる。

…怖ぇえよぉ。
ほとんど半泣きになっている京一に、黄龍様は追い討ちをかけてきた。
すらりとした指先を伸ばし、京一の茶色の髪にそっと触れる。
いとおしげに。そして、たとえようもなく優しく。
その行為が、京一をますます萎縮させ、
怯えさせることを知っての上だろうか。

「こっちを向けよ、京一」
誘うような指先が、耳を、頬をたどり、やがて喉元へ絡みついた。
京一は思わず顔をあおのかせる。
くすぐったいような、痺れるような刺激に眩暈がしそうだった。
「ん…ぅ、龍麻…ぁ」
知らずしてこぼれる甘い吐息と共に、京一は龍麻の名を呼ぶ。

『龍麻』に対しては『ひーちゃん』と親しみを込めて呼んでいる京一も、
さすがに『黄龍様』をそんな風に呼ぶことは出来なかった。
とはいえ、本人を前にして『黄龍様』などと言えるはずもない。
そこで、かなりの妥協と苦悩の末に、
『龍麻』と呼ぶことにしたのだった。
そして、黄龍様もそれを当然のように受け入れたため、
二人の関係はギリギリのところで、微妙なバランスを保っていた。

「アァ?何だよ、京一。
 そんなにそそるカオ、他のヤツには見せるなよ?」
黄龍様は心の底から楽しげに哄う。
その間もしなやかな指先は止まることがない。
首筋を辿りつつ、鎖骨を彷徨い、胸元近くまで滑り込む。
「楽しいなァ、京一ィイ」
ますます哄笑を響かせていく黄龍様に、
京一は切ない声で懇願する。

「も、止めてくれよォ…」
黄龍様の嗜虐心を却って煽ることになる、とは分かっていたが、
それでも羞恥に耐えられなかった。
ましてや仲間たちがどこからか息を呑んで見つめているだろうことを、
知っていれば尚更である。


「これからがイイ所じゃねェか。
 それとも、もう我慢できねえってかァ?!」
黄龍様は何が可笑しいのか、ゲラゲラと笑い続ける。
が、瞬時に、黒い瞳が鋭くきらめいた。
「チッ。邪魔しやがって」

忌々しげにつぶやくが、その顔は歓喜に輝いている。
ようやくこの力を振るうことが出来て、嬉しいのだろう。
そう、『黄龍様』はただその為だけに、存在するのだから。
この身に宿る強大な≪力≫を吐き出すが為の存在なのだから。
≪力≫を振るうことが出来なくなった時は、
黄龍様の存在意義も消える。

だからこそ、こうして発現してしまったが最後、
何かに憑かれたように戦うしかないのだろう。
それが自分の意志であろうとなかろうと。
そして、こうして力を思う存分に吐き出せることを、
喜んでいる彼自身も存在するのだ…。

「さあて、出て来いよ。
 いい加減に待ちくたびれたぜ。
 かくれんぼはもう終わりにしようぜェ」
どこからか感じられる、隠しようもない禍々しい気配に向かって、
黄龍様はにやりと笑った。
そうしている間にも、彼の≪氣≫は高まっていく。
まるで彼の全身を包み込む黄金色の炎が目に見えそうなほどに。
もうこうなった黄龍様を止められる者は誰もいない。
京一もただ学ランの広い背中を見つめるだけだ。
そのきっぱりと向けられた後ろ姿が、哀しい。

ほんの数十秒前までは、まなざしも指先も、
全てが京一の方を向いていたのに。
こうして背中を預けてくれることが、
何よりの信頼の証だとは分かっている。
ましてや敵を目の前にして、
こちらを向いてくれ、などと言える筈もない。
つい先刻まで、『やめてくれ』と懇願していたのと同じ唇で…。

しょせん黄龍様にとって、
自分などは退屈しのぎのおもちゃにしか過ぎないのだろう。
黄龍様の興味が別の方に移ったことに、安堵しつつも、
寂しさや物足りなさを感じるのも、また確かなのだった。

そんな京一の複雑な感情など、黄龍様は気に留めもしない。
「ようやく出やがったか。
 いい加減に待たせやがるぜ。
 この借りはてめえの命で支払うんだなッ!!」
物陰から姿を現した鬼面に向かって、不敵に怒鳴りつける。
しかし当の鬼面はくつくつと低い笑い声を漏らすばかりだ。

「相変わらず血気盛んよのう。
 そんなに無闇と≪氣≫を昂ぶらせては、
 まともに戦うことも出来まいて」
「ガタガタ抜かす前に、出来るか出来ねぇか、
 てめえの身体で味わったらどうだ、ァア?」
もちろん何を言われようが、ひるむ黄龍様では有り得ない。

それどころか、ますます≪氣≫を高めていく姿に、
さしもの鬼面もたじろいだ様子だった。
「怖い物など何もない、とな。
 その鼻っ柱をへし折ってやりたいものだが、
 今はその時ではない…」
口の中で小さくつぶやき、鬼面はきびすを返した。

すかさずその背中に黄龍様が怒声を浴びせかける。
「逃げられねェよ、観念しなッ!」
と、鬼面がすっと右手を上げた。
それを合図に、黄龍様と京一の周りを『鬼』たちが取り囲む。
いったいどこに、これほどの数が潜んでいたのか、と驚くほどだ。
当然ながら、驚いたのは京一だけで、
黄龍様にとっては屁でもない。

「チッ、雑魚かよ。
 オイ、てめえ!こんなヤツらで、
 この俺様をどうにかできるとは思っちゃいないだろうなァ?!」
すでにおぼろげに消えかかっている鬼面に向かって、
相変わらずの威圧感で怒鳴りつけた。
それに鬼面はくつくつという哄笑で答える。
そして、身体が完全に消え去る寸前、
風に乗って小さな囁きがこちらに届いた。
「鬼道衆が一人、風角。
 いずれまた会う機会もあろう。いずれな…」

「鬼道衆、か…」
京一がぽつりと呟く。
何度となく彼らの前に姿を現しては、思わせぶりに去っていく。
奴らが何を目的として暗躍しているのか、
まだ彼らには分かっていなかった。
しかし、そんなことは黄龍様には知ったことではない。
せっかくの強敵には逃げられ、残っているのは雑魚ばかり。
怒りも今や頂点に達していた。

「ウラアアアアアァ…ッ!
 この俺様に手間ァかけさせるんじゃねえよ!
 さっさとくたばりやがれッ!!」
怒鳴りつけながら、どっかんどっかん技を繰り出していく。
ものの数分も経たないうちに、雑魚たちはその場に倒れこんだ。
あの阿鼻叫喚地獄絵図の中で、
黄龍様が彼らの止めを刺さなかったのは、奇跡と言えよう。
死んだ方がマシ、とやられた側は思っていたかもしれないが。

死屍累々と横たわる鬼たちに囲まれ、
黄龍様は茫然と立ち尽くしていた。
が、やがて、がっくりと地に膝をつく。
「た、龍麻。大丈夫か…?」
京一はおずおずと尋ねる。
本当ならば、駆け寄って行きたかったが、
何となく怖かったので、止めた。

すると、黄龍様はじっとうつむいたまま、ぼそりとつぶやく。
「暴れたりねェ…」
「え?」
思わず京一が聞き返すと、
おもむろに黄龍様は勢いよく身体を起こした。
「敵ィイ、敵はどこだァアアッ!
 暴れ足りねェんだよッ!
 こんなカス相手じゃ、モノ足りねえんだよッツ!
 この溢れる力をぶつける相手がいねえとなア」

黄龍様はさんざん怒鳴っておきながら、また力なく肩を落とす。
「…この力をぶつける奴がいなきゃ、
 俺はどうすりゃいいんだよ。
 俺も、俺ン中のもう一人のボケもよ。
 壊れちまうじゃねえかよ…」

傲岸不遜で、恐れるものなど何もないような黄龍様が、
捨てられた仔犬のように身を縮め、ぽつりと呟く様は、
あまりにも頼りなげでか弱く、そして切なかった。
「…ひーちゃん」
京一は思わず呼びかけていた。
『龍麻』ではなく、『ひーちゃん』と。

今初めて、『黄龍様』も『龍麻』も
同じ一人の人間なのだ、と実感できた。
そして、そのどちらをも、いとおしかった。
護ってやりたかった。
壊れさせやしない。絶対に。

京一は強く心に誓うと、黄龍様に声をかける。
「ひーちゃん、それなら旧校舎に潜ろうぜ。
 オレも一緒に行ってやるからさ。
 ま、ひーちゃんが満足するような敵が出るには、
 ずいぶん奥深くに潜らなきゃダメかも知れねえけどな」
「きょ…いち…?」
黄龍様がつと顔を上げる。
その黒い瞳は、やはりどこか頼りなげに揺らめいて、
いつもの『龍麻』と同じものだった。

こいつ、可愛いな。
京一はくすっと微笑みながら、思う。
普段が強気なだけに、余計にそう感じるのかもしれない。

すると突然、黄龍様が立ち上がった。
そして、ゲラゲラと高笑いを響かせる。
「よォし、じゃあ行くぜ、京一ィ!
 その代わり覚悟しとけよ。
 今日はもう寝かせねえからなア。
 足腰立たなくなるまで、じっくり可愛がってやるぜェエエエ」
「え?ちょ、ちょっと待て、ひーちゃん。
 いったい何をする気なんだよ…」

「安心しろ、痛くしねェからな」
「それで安心できるかっつーのッ」
必死の抵抗を見せる京一に、
黄龍様はますます楽しそうに笑うだけだ。
そしてそのまま京一の襟首をつかんで、ずるずると引っ張っていく。
「わぁ、ちょっ、待てって。ひーちゃん、ひーちゃんッ!!!」
「くっくっく、そんなに可愛い声を聞かされると、
 ますますヤる気が湧いてくるぜ」
「ひいいい……ッ」

京一の悲痛な叫びと共に、黄龍様はいずこへと消えていった。
残されたのは、葵、小蒔、醍醐の三人であるが、
お互いに顔を見合わせ、しっかりとうなずく。
…何も見なかったことにしよう。
無言のうちに、そう結論を出すと、
彼らは何もなかったように家路につくのだった…。

      * * *

そして翌日。
いつも通りのぼんやり『龍麻』と一緒に、
すっかり疲れ果て、やつれた様子の京一が登校してきた。
「ごめんね、京ちゃん。大丈夫?」
「あ、ああ。気にすんなよ…」
「黄龍様、絶倫だもんねえ〜」
「…もうそれ以上言うな……」

二人の間では、そんな会話が交わされていたが、
誰も尋ねることは出来なかった。
『昨日、何があったの?』と。
そう、世の中には知らないほうが幸せ、
ということもあるのだから…。



           おわり

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ここまで読んで下さってありがとうございます。m(_ _)m

「日記」を読んでくださっている方は
ピンと来たかもしれませんが、
多重人格のマンガを読んでいるうちに、思いつきました。
とっても単純です(笑)。
いちおう「京主」のつもりで書いていたのですが、
どうもこれって「主京」じゃないの?という気が…。
ま、いいか(苦笑)。
のんびりぼんやりのひーちゃんも、
天上天下唯我独尊の黄龍様も、どちらも好きです。
また機会があったら書くかもしれません。
ではその日までー。




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