ゲーム画像の使い回しですが(苦笑)。


「東京魔人學園剣風帖」のススメ


普通に詳しいことが知りたい方は検索してWikiでも読んでください(笑)。
でも本当はあまり予備知識を入れないで、プレイしてもらいたいというのが正直な所ですね。
つまりは私がここでグダグダ書く意味もないのかもしれません(苦笑)。

ただ、普通の人が取っ付きにくいゲームであることは確かです。
「ホラー」「伝奇」「オカルト」的な言葉に無縁な方や、そういうものを苦手とする方は、特に入りづらいでしょう。
そもそもゲームをあまりやらない人が、いきなりやって楽しいゲームか、といったら…、
「楽しい!」と断言できるものではないです。

でも、やって欲しい!!

ゲーム好きの人にはかなり知名度はあると思うし、
アニメにもなって、それなりに認知されてきているのかもしれません。

それでも、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたいんです。
これを知らないのはもったいないと思うんです。

ここを読んで、一人でも二人でもプレイしてくれる人が増えることを祈って…。

ちなみにアニメとはほとんど無関係です。
イメージが全く違うので、アニメから入るのはあんまりオススメしません。

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どうですか?少し興味が湧いてきましたか?
それでは、ここからはオススメポイントをどんどん書いていきますので、しっかりと付いてきて下さいね。


えーっと、もちろん萌えます(笑)。
想像力をかきたてられますし、かなり妄想します。
でもそれはこのゲームの一側面でしかないです。副産物です。


それでは、何が一番良いかといえば、やはりストーリーですね。


監督はこれを「ジュヴナイル」と称していますが、
つまりは若者(学生)たちの、愛と青春と冒険の物語なんです。

この「若さ」というのが、かなり重要で、
若いからこそ、真っ直ぐに突き進んでは壁にぶつかってしまったり、
ぐるぐる迷っては立ちすくんでしまったり、
越えられない断崖を前に途方に暮れたりしてしまうのですけれど、
それこそが若さの特権で。

大人なら簡単に処理出来てしまうようなことも、
若いうちはまだ出来ないことがたくさんあります。
制約があったり、能力的に足りなかったり、知識や金銭面とか色々ね。

そういうの、誰もが知っている感覚でしょう?

大人になってみれば、どうしてあの時あんなに深刻に悩んでいたのかなぁ、と思うようなことでも、
学生時代には重大だったりするじゃないですか。
そんなことを思い出させてくれるんです。青春プレイバック(笑)。


だからこそ、このゲームは高校生が主人公ですが、
むしろもっと年上の人の方が楽しめると思います。
こんな学生生活を味わいたかったなぁ、としみじみするようなね。

いや、実際にこのゲームみたいな生活になったら嫌だけど(苦笑)。
もちろん同年代の人は、主人公たちと一緒に、悩みや苦しみを乗り越えて行けば良いと思います。


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それから、次にこのゲームの最大の特長として『感情入力』システムというものがあります。

コントローラーのボタンが、主人公の感情表現と対応していて、
例えば↑ボタンを押したら、【愛】(愛情表現を示す)ということになります。
他にも【友】【喜】【悩】【怒】【冷】【悲】などがありますが、それによって、相手の反応が違ってくるんです。

例えば、「一緒に帰ろうぜ。ラーメン屋でも寄ってよ」と尋ねられたとします。
それに対して、普通の返答は【友】(友好的表現)とか【喜】(喜びの表現)ですね。
それを押すと、今度は「ああ、それじゃ行くか」という感じに答えてくれます。

アドベンチャーゲームをやったことのある方なら分かると思いますが、
普通はこういう場合は、「もちろん行くよ」 「興味ない」 「それより別の場所へ」
こんな感じの選択肢を選びますよね。

でも、この『感情入力』システムの場合は、
「一緒に帰ろうぜ。ラーメン屋でも寄ってよ」と「ああ、それじゃ行くか」という相手の返答の間に入る
自分の会話を、自分で想像することが出来るのですね。

それだけ主人公に「自分」が反映されることになりますし、イメージが膨らみますし、感情移入できます。
プレイした人それぞれの主人公が確立されるんです。

上の例の場合でも、もちろん同意せずに、怒ったり悲しんだりしても良い訳です。
相手の望まないことをすれば、当然好感度は下がってしまいますが、
嫌なことははっきり嫌だと言う、そんなプレイもまた楽しいでしょう。お好きなように、ということです。


ちなみに主人公は男性です。これはデフォルトです。

でも登場キャラには当然男性も女性もいますし、
男性キャラに対しても、【愛】ボタンを押すことも出来ます。というか、押します(笑)。
まー、つまりこれが萌える所以なのですが。

例えば「一緒に帰ろうぜ。ラーメン屋でも寄ってよ」という感じのお誘いに対して【愛】を押した場合、
こちらの気持ちとしては「もちろん行くぜ!俺もお前のことが大好きだからな!」というニュアンスな訳ですが(笑)。

ゲームの序盤ではまだ好感度が低いので、
「そうかそうか、そんなにラーメンが好きか」と的外れな反応が返ってきます。
これはこれでズレっぷりが可愛いですがね(笑)。

でもゲームの後半では相手も主人公からの愛情表現に慣れたのか、
「そうだろ、やっぱりお前はそう言うと思ったぜ」という感じの肯定的な反応になります。
あまりにも当たり前に【愛】を受け容れてくれるので、逆に寂しかったり(笑)。

これは単なる例で、全く同じ会話が作中にある訳ではないですが、雰囲気はそんな感じです。

誰にでも愛を振りまく八方美人のタラシ主人公になっても良いですし、
特定の人を集中的に狙うスナイパーになっても良いですし、
誰にでも哀しい顔をして同情を誘う計算高い主人公になっても良いですし。

ゲームの中で、「自分」が一緒に生きる快感をぜひ堪能してください。


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さあ、どうでしょう?
ちょっとやってみようかな、という気持ちになりました?(笑)。

もしも、そうなったら。
何よりも注意しないといけないことがあります。

それは、必要以上の情報を入れないこと!!!

とにかく最初は予備知識を持たずにプレイしてみて下さい。
攻略法はネットでいくらでも拾えると思いますが、
まずは自分の気持ちの赴くままに、感情入力のボタンを連打することです。
それこそがこのゲームを一番楽しめる方法です。
ゲーム本体の取説を読めば、それで十分です。

ちなみにゲームシステムとして、ストーリーを進めるアドベンチャー部と、
戦闘をするシミュレーション部がありますが、戦闘は大して難しくないです。
その手の物をほとんどやった事のない私でもサクサク出来ます。
とにかくアドベンチャー部を楽しんでください。

気持ちのままにボタンを押していると、当然ながら仲間にならない人が出てしまいますが、
そうなったら、その話をやり直せば良いだけのことですから。
そんなの面倒くさいよ、とプレイ前には思うかもしれませんし、
攻略法があるなら、それを見ちゃった方が効率良いじゃないと思うかもしれませんが、
実際にゲームを始めてみると、私の言っている意味が分かってもらえるでしょう。

「攻略法はなるべく見ない」
「見るとしても二周目か、どうしても仲間にしたい人を取りこぼした時だけ」
厳守ですよ!


ちなみに、類似作品の『九龍妖魔學園紀』をやる時も全く同様です。
これも私は大好きな作品ですし、完成度はこちらの方が高いかもしれませんが(少なくともビジュアル的にはずっと上)、
ジュヴナイルとしての甘酸っぱさ、青臭さ、息苦しさのようなものは『剣風帖』の方が上だと思うんですよね。

まずは、やはり『剣風帖』をどうぞ。
間違えて続編の『外法帖』を買わないように(笑)。いや、買っても良いんだけど。
私の中の順位は『剣風帖』>『九龍』>>『外法帖』>>>>>『血風録』です(苦笑)。

ついでに、どうせ買うなら『繪巻』(剣風帖+ファンディスク)を買っとけ、と思いますが(繰り返しプレイには欠かせない)、
中古でもあんまり安くなっていないし、むしろプレミア付いて高くなってるし(笑)。ヤフオクの方がまだ安いかな。
試しにどんなのか見てみたい、くらいの気持ちだったら、
『剣風帖』をどこかで格安で手に入れてやってみて下さいませ。

あ、注意点として、バグやフリーズがとても多いゲームです(苦笑)。
特にPS2でやると止まり放題です。PSならそれほど問題ないですが。
私はこのゲームのためにPSを取ってあります(笑)。


うーん、こう書いてくると、やたら注文が多いですね(苦笑)。

それでも、このゲームじゃないと味わえないものがたくさん詰まっている作品だと思いますので、
たくさんの人に知って欲しい、体験して欲しいと思うのでした。

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